勉強には、学校や予備校での授業、友達と教え合う学習、そして自分ひとりで進める独学など、さまざまな方法があります。そのどれにおいても参考書は欠かせない学習ツールです。
しかし、参考書選びは簡単ではありません。
「種類が多すぎて、どれを選べばいいのかわからない…」
「買ったのに難しすぎて挫折…」
「結局ほとんど使わずに終わってしまった…」
――こんな経験をした高校生は少なくないでしょう。
実際、同じ時間勉強していても、自分に合った参考書を使えるかどうかで学習効率は大きく変わります。参考書選びを間違えると、理解しづらかったり、やる気が続かなかったりと、成績が伸びにくくなってしまいます。
そこで本記事では、高校数学を対象に、
✔ 自分に合った参考書の選び方
✔ タイプ別のおすすめの参考書
をわかりやすく解説します。
これから参考書を選ぶ人、今の勉強がうまくいっていない人は、ぜひ参考にしてみてください。
【できる人は知っている】自分に合った参考書の選び方
やる気が出る参考書を選べ
参考書選びで最も大切なポイントを最初にお伝えておきます。それは「自分がやる気になれる参考書を選ぶこと」です。
なぜ重要かというと、勉強の成果はモチベーションによって大きく左右されるからです。多くの人にとって勉強は楽しいものではないので、嫌々続けていると長続きしません。ところが、周りを見渡すと楽しそうに勉強している人がいることもありますよね。
こうした人たちは例外的に「勉強が好き」なのではなく、勉強を楽しく感じられる工夫をしているのです。その代表的な工夫のひとつが、自分が前向きに取り組める参考書を選ぶことです。
「これなら続けられそうだ!」
「参考書の色使い、説明の書き方が自分に合っている!」
そう思える参考書に出会えれば、自然と勉強の手が進み、結果的に理解も深まります。
参考書選びは「雰囲気」を意識せよ
では、やる気が湧くような参考書はどのように見つければいいのでしょうか?そのためには、まず 書店で実際に手に取ってページをめくってみることをおすすめします。
いくつか見比べてみると、参考書ごとに雰囲気や特徴が大きく異なることが分かります。数式中心で丁寧に理論を積み上げるタイプもあれば、図やイラストが豊富で視覚的に理解しやすいものもあります。色使いもさまざまで、カラフルでポップなものもあれば、黒と赤の2色で落ち着いた印象にまとめているものもあります。
参考書を選ぶときは、まず本全体の雰囲気を見て「自分に合いそうか」を直感的に判断することが大切です。個人的には、内容の難易度や分量よりも、「読んでみたい!」と思えるかどうかといった雰囲気(見た目)を重視したほうが、結果的にモチベーションを維持しやすいと考えています。
それでは次の章から、参考書の「雰囲気」をタイプ別に分けて、私の主観も交えつつ紹介していきます(^^)/
【タイプ別】おすすめの参考書
前章では参考書選びのポイントを紹介しましたが、
「結局、どんな参考書を選べばいいの?」
と感じている方も多いはずです。
そこでこの章では、私が実際に使って良かったものや、多くの学習者に支持されているものを、タイプ別にわかりやすく紹介していきます。
自分に合った一冊を見つけるための参考にしてみてください。
【タイプ①】対話型
1つ目は「対話型」の参考書です。講師役と生徒役のキャラクターが会話をしながら説明してくれる形式で、講義を聞いているような感覚で読み進められるのが特徴です。
代表的なおすすめは 『やさしい高校数学』 シリーズです。
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しっかりとした解説に加えて、多くの人がつまずきやすいポイントをキャラクターが話し言葉で補足してくれるため、非常に読みやすく、理解もしやすい構成になっています。
もう一つの有名どころとしては、少し癖があるので好みは分かれますが、「坂田アキラ」シリーズがあります。
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全体的にかなりフランクな口調で進むため、勉強しているというよりは漫画を読むような感覚で学べるのが特徴です。
また、シリーズが「2次関数」「ベクトル」「複素数平面」など分野ごとに独立しているため、苦手な分野だけをピンポイントで購入できる点も大きなメリットです。
・論証形式の淡々とした解説が苦手な人
・数学が苦手で基礎からしっかり理解をしたい人
【タイプ②】総合学習型
「総合学習型」は、いわば “第二の教科書” のような参考書です。各単元を網羅的に解説し、演習問題も豊富に収録しているため、基礎固めから入試対策まで幅広く使える万能型のタイプといえます。
なかでも圧倒的におすすめなのが 『チャート式』 です。高校生で知らない人はいないほど定番の参考書ですね。
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最大の特徴は、これ1冊で予習・復習・定期テスト対策・大学入試までをカバーできるほどの充実度です。その反面、内容が網羅的な分、どうしてもページ数が多くなるため、分厚さに圧倒されてモチベーションが下がらないよう注意が必要です。
次におすすめなのが、「標準問題精講」シリーズです。
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構成としては、問題ごとに
- ポイントとなる考え方(=精講)
- 丁寧な解答(=論述形式)
- 最後に要点のまとめ
という構成になっており、問題演習を通して重要事項を整理しながら理解を深められるのが魅力です。
またレベルごとに
- 「基礎問題精講」
- 「標準問題精講」
- 「上級問題精講」
と分かれているため、自分の実力に合った段階から効率的に勉強できる点も大きなメリットです。
・論述形式の丁寧な解説でしっかり理解を深めたい人
・話し言葉中心の解説が苦手な人
【タイプ③】問題集型
問題集型の参考書は、主に受験生向けで、講義パートはほとんどなく、問題演習に特化して実力を伸ばすタイプです。
このタイプの参考書は、通常、問題編(100~300問程度の入試問題を厳選)と解説編(各問題の丁寧な解説)の二部構成になっています。
選ぶ際には、単にレベルの高い問題集を買うのではなく、志望大学の難易度に合っているかをしっかり確認することが重要です。適切なレベルでないと、モチベーションが湧かず挫折の原因になります。
また、問題集はたくさん買いすぎると、
- 同じような問題が重複してしまう
- 問題量が多すぎて受験までに解き切れない
- 学習内容を忘れてしまう
といったリスクがあるため、1~2冊に絞って集中して取り組むのが効果的です。
レベル確認の目安としては、
- 参考書タイトルの「入門」「標準」「上級」
- 各問題の引用元大学
- 模試の結果で自分が解けない問題の有無
などを参考にするとよいでしょう。
問題集型の代表例としては、『良問プラチカ』や『数学重要問題集』 があります。理系・文系など用途別に分かれているので、自分の目的に合ったものを選ぶとよいでしょう。
問題集型は、たくさん買っても、同じような問題が重複していたり、問題量が多くなりすぎて結局受験までに全部解ききれなかったり、勉強した問題パターンを忘れてしまうので、あれもこれもと問題集を買わずに、1~2冊に絞るのがポイントです。
・数学の基礎固めが完了し、 応用力をさらに身につけたい と思っている人
本記事のまとめ
今回は、高校数学の参考書選びのコツとタイプ別のおすすめ参考書を紹介しました。
ポイントを振り返ると、
・参考書の雰囲気をチェックして、自分に合うものを見極める
・タイプ別の特徴を理解して、自分の目的やレベルに合った参考書を選ぶ
これらのポイントを踏まえて、自分にぴったりの参考書を見つけられることを願っています。
最後に、参考書はあくまで学習道具の一つです。読んでも分からない箇所や、さらに問題演習を深めたい場合は、本サイト「学びの道標」の記事もぜひ活用してみてください!参考書と組み合わせることで理解がより深まり、参考書だけでは得られない実力を身につけることができると思います。まだ活用していない方は、【高校数学】学習単元一覧から気になる記事だけでもチェックしてみましょう。
では今回は以上です。お疲れさまでした!







